探偵とはどんな職業？どんなことをしてくれるの？
ドラマやアニメ、マンガなどのフィクション作品でも見受けられる探偵という仕事、どこか縁遠く実際に利用を考えるまでは架空の職業のような感じすらします。探偵はどういうお仕事なのか？またどんな依頼を受け付けているのか？詳しくご紹介いたします。
探偵、警察、興信所、その違いとは
探偵と聞くと事件をスムーズに解決し、警察と同じような権限を持っている……そんなイメージがあるかもしれないですが、そうではないです。
また、同じようなイメージである興信所とはどんな違いがあるのか？各職業との違いを説明しつつ、この探偵という職業についてご紹介いたします。
まず探偵と警察の違い、これは歴然となっており、まず民事と刑事の違いです。
基本警察が動く事件というのは、事件や犯罪に巻き込まれている可能性がある、命の危険がある、そうした緊急を要する場合となっています。
警察は事件があるまでは動かない、そんなイメージがありストーカー事件などで非難を受けていましたが、これは刑事になるまで動くに動くことができない、という事情が根本にあります。
きちんと証拠がある状態でないと動けない、警察が怠慢なのではなく、正義感が強い警察にとってはやるせない事情もあります。
しかし、こういうときに動けるのが探偵で、民事を担う探偵は今は証拠が無くても先ずは証拠集めで動くことができます。
家族が家出した、だけでは動くことができない警察、けれど探偵の場合は、捜索や事件の証拠集めなど多様に動くことができるのです。
こう考えると警察が動いてくれない場合は探偵に動いてもらおう！という考えになりますが探偵も弱い部分があります。
これが法律の部分で、探偵の場合は調査できるのは一般人と同じ法に則った範囲での調査のみです。
そのためターゲットの家に勝手に侵入も当然許されませんし、強行する権利もないです。
しかし、警察の場合は有事の場合の為に「捜査権」「逮捕権」が認められています。
そのため、事件が発生すればそのまま敷地内に入って捜査や個人情報入手などを全て合法的に行ってもいい権利が得られます。
ですが、これらは探偵にはできない領分なので、本当に法に則った範囲での調査しか不可能とされています。
警察は事件発生後に絶大な権利をもって捜査が可能、しかし探偵は事件発生前に法に則った範囲での捜査が可能、こうした違いがあります。
成年の失踪は特に、未成年や高齢者の失踪にくらべて事件性が低い、急を要さないなどの理由で警察が動かないのもこの点となっています。
また、浮気調査に関しても、まだ事件になっていない場合は警察は一切動かないです。
民事不介入という決まりが警察にはあるので、警察が動いてくれない人探しや浮気調査に関しては探偵に依頼がおすすめとなっています。
そして次に、興信所と探偵の違い、ここに関しては殆ど同じものとされています。
一つ違う点があるとすると、興信所の場合は自分の身元を明らかにした上での調査が実施されます。
ですが、それは昔の話しになりつつあり、今現在は探偵も興信所も探偵業法という法律に基づいて業務を行っており、業務内容にも違いはないです。
両方とも、公安委員会からの正当な認可を受けて法律の元で調査をおこなっています。
現代に於いても、企業の信用調査を行っている探偵事務所は少ないですが、違いは現代においてそう差はないです。
警察と探偵に関しては大きな違いがありますが、興信所と探偵においてはあまり大差ない、というのがわかります。
探偵事務所で調査してもらえる内容とは？
探偵事務所は民事に関する調査が可能となっています。
では、その調査してもらえる内容は一体どういうものなのか？それについてご紹介いたします。
まず代表的なのが浮気調査、対象者の行動を調査し、浮気の事実を確認することです。
これは警察は一切動いてくれない部分ですが、探偵の場合は調査を行ってくれます。
そして所在調査、これは対象者の詳細な住所を調べる、というものです。
人探し行方調査、これは民事と判断されている、たとえば成人の失踪が主な依頼となっています。
行方知れずになっている人の居場所を調べて探すこととなっています。
信用調査、これは現在も探偵事務所ではなく興信所での調査がメインではありますが、対象人や企業の債務状況、経営状態や資産情報を調べることです。
身元調査は対象者の経歴や過去、現在の交友関係などを調べることです。
そして、ストーカー対策でも同じようなことを行いますが、盗聴器の発見調査。盗聴器や盗撮されているか、そしてそれがストーカー行為であるならば、その証拠をおさえてストーカーの身元調査をすることも可能です。
そして、いじめについての証拠集め、実態について調査し、いじめの証拠をおさえてくれます。
監視、張り込みも警察の領分のように感じるかもしれませんが、探偵も行ってくれることです。
こうした分野をしている、というだけで、この全てを行っているわけではないです。
それぞれに専門分野、得意分野があるので、依頼する内容がその探偵事務所で扱っているかどうかを確認してから依頼するのをおすすめいたします。
中には断っている調査もある、そんな探偵事務所もあるので、注意が必要です。
探偵事務所に相談する場合、なにかしらの大きな事情をかかえている場合が多いです。
そんなときだからこそ、より確実に依頼をこなしてくれる、そんな探偵事務所を見つけて依頼したいところです。
探偵事務所でかかる費用はどれくらい？
調べて欲しいことがあるけれど、どれくらいお金がかかるんだろう……予算の問題もありますのでそれはとても大事なことです。
では、そんな探偵事務所の料金体系についてご紹介いたします。
探偵事務所の調査料金体系は主に時間制、パック制、成功報酬型制の三つとなっています。
時間制は一時間あたりに料金が設定されているもの、具体的な料金はそのときに調査する人数にもよりますが、一時間あたり2～3万円程度が相場となっています。
パック制は20時間で40～50万円、30時間で60～70万円等ある程度まとまった調査時間でのパックとなっています。
この場合時間が長くなればなる程一時間当たりの料金が割安になるので、時間がかかると思われる調査に関してはパック料金で依頼がおすすめです。
そして完全成功報酬型、これの相場は100万円からとされており、調査の難易度によって大きく変動します。
しっかり予算をたてて、できる範囲での調査を依頼するのが大事です。
選ぶ時のポイントは、一番は依頼しようと思っている内容がその探偵事務所の得意分野であるかどうか、ここをポイントで依頼をおすすめいたします。
得意分野の見極めが最も大事で、ホームページ上で全面に押し出している分野を確認し、それで選ぶのがおすすめとなっています。
そしてその後に行政の認可を受けているかどうかの確認、基本的な信用度を調べると安心です。
料金に関してはその後でも十分、まずは確実に仕事をこなしてくれるかどうか、そして信用ができるかどうかを見定めるのが大事となっています。
どこかフィクションの存在に感じる探偵、しかし現実で公安委員会の正当な認可を受け付けて依頼を受けている正式な事務所です。
行政書士が事務所の代表を努めているところもあり、誠心誠意相談を受け付けてくれていますので、自分ではどうにもいかない、そんなときに頼れる場所となっています。